心のバディに語りかけろ

人の感情って一定じゃないじゃん

発言に一貫性がない人って嫌われがちだけど、

逆に生涯一貫性を持ち続けて生きてきた人ってどれだけいるんだろう。

誰かを非難したり見下したりしてばかりの自分だったけど、今は一旦心の中で踏みとどまるようになった。

なぜなら、自分が何もできない人間だと分かったから。

完璧じゃないと分かったから。

今までは、何も行動しないでただただ大口叩いてるだけの「口だけ人間」だった。

だから、目についた嫌なやつやムカつくやつは簡単に非難できた。そして見下した。

「そんな簡単なこともできないのかよ」

「結局自分のことしか考えてない」

「すぐ忘れるし、気が利かない」

さも自分がそれらのことを完璧にやってのける人間かのように過信して、目の前の出来ない人を見下し馬鹿にしていた。

実際自分ができるかどうかなんて、やったこともないのに、自分の脳内では都合よく考えてしまうイタタタ…な人間だった。

でも、仕事をし始めてから考え方が改まった。

完璧な人なんていないんだから、お互い許し合える関係性を築くためにも、むやみやたらに人の失敗や過ちを非難するのはやめよう、と。

実際、今、自分は苦労している。

想像はしていたが、やはり、要領が悪く仕事が遅い。

マルチタスクなんてもってのほか、教えられたことは一度で覚えられないので、何度も何度も確認する。それでもミスをする。

いろんな経験をすればするほど、自分が自分自身を理解していく。

自分を知ることで、人にも寛容になれるのだと学んだ。

『自分もこういう時できなかったから、相手が出来ない時に怒ったり文句を言ったりするのはやめよう』

そういう風に考えられる。

いろんな人がいる社会で生きていくと、自分の物差しじゃ測れないような人間と沢山出会う。

だからイラっとすること、傷つくこと、納得いかないこと、沢山ある。

綺麗事は言いたくない。

根本的に性格が合わない、倫理的、人道的に考えられない行動や発言をする人はむしろスルーするべきだし、深く考えない方が身のためだ。

けれど、少しでも、その人の行動や発言に何か引っかかるものを感じたら、一旦立ち止まって考えてみようと思う。

・その人の発言の意図は？

・自分がその人の立場だったら？

・その人のバックグラウンドは？

発言や行動の表面的な部分だけ受け取ってしまうと、不快な気持ちや貶められた気持ちになってしまい、【嫌い】フィルターがかかる。

でも人を嫌いになるってのは結構めんどくさいものだ。

例えば、高級なお店で好物のおかずが沢山振舞われたとしても、ご飯（お米）が苦手だったら全然食事を楽しめない。

それとおんなじで、

せっかく良い環境で好きな人が沢山いる状態でも、嫌いな人が1人いるだけでやり難くなってしまう。好きな人たちとの関わり合いも、嫌いな人がいるおかげで、マックスの状態では楽しむことが出来なくなってしまう。

「ご飯食べずにおかずだけ食べればよくない？

別にご飯いらないもーん！」

って思う人は、嫌いな人を完全に無視してやっていける人だろう。

でも、ご飯とおかずは一緒に食べるから美味しいんだって少なくとも分かってる人は、嫌いなものを心から嫌いになれていない。

完全に無視できていない。

それって嫌いというより、「苦手」なのか。

今書いてて思ったけど、「嫌い」と「苦手」は全く違うね。

嫌いな人は作ってもいいけど、苦手な人は作らない方がいいってことだね。

自分が損するだけ、ということか。

おかずとご飯の関係性のように、どっちか片方が食べれないと、結局自分が損をしてしまうか、無駄なネガティブ感情を生み出してしまう可能性もあるんだ。

そこでいっそのこと潔く「嫌い」になって、おかずだけでも食べて満足できるようになるか、

「苦手」を克服して、新たな満足感を得るようになるか。

そういう選択肢を迫られる時って、これから何度かある気がする。

振舞われた料理自体、一切食べずに、帰ってしまう

そういう選択だってあるはず。

どれが正解不正解かは分からないし、他人が決めることじゃないから、

最終的に自分が納得のいく決断ができれば最善だ。

もう綺麗事は言いたくない。

そこで、逃げるな！とか、克服しろよ！とか、

そういう根性論で物事を語りたくない。

自分の心にいつも語りかけて、心の中の自分とともに人生の道を歩んでいく。

もし誰かに「向き不向きは自分が決めることじゃない」とか、「○○はそんな人じゃなかったず」とか言われても、自信持ってこう思えばいいよ。

「いやお前よりも自分の方が自分との付き合い長いんだから、自分が一番自分のことわかってるから」って。（自分ゲシュタルト崩壊…）

なんだかんだ言って、みんな、自分のことはわかってはいるはずなんだよ。ただ、それを、外に発信してるかしてないかだけで。

内に秘めてるものは、自分にしか分からないのだから。

人を知ることで自分を知れる。

だからこそ、苦手な人は、やっぱり、作らない方がいいのかもしれない。

苦手な人こそ挑んでいったほうが、周りの人に優しくなれるのかもしれない。

まだそこまでできるほど強くないけれど、いつか自分に少しでも余裕が持てるようになった時、今日書いたことを思い出せたらと思う。

ファンシー・ギャング